マーラー交響曲第10番/トーマス・ダウスゴー指揮シアトル交響楽団

https://play.google.com/music/m/B5pujfgnoiln7bmowroitneuxcy?t=Mahler_Symphony_No_10_in_F-Sharp_Minor_Completed_D_Cooke_1976_Live_-_Seattle_Symphony_Orchestra

トーマス・ダウスゴー指揮シアトル交響楽団の演奏でマーラー交響曲第10番を聴いた。

ワシ的には今まで聴いたこの曲の演奏の中では間違いなく1、2を争う名演やった!

ダウスゴーはそないに追いかけてる指揮者やなかったけど、コレはスゴいやつや!

この第1楽章とフィナーレのアダージョの遅い音楽が目立つこの交響曲を、速めのテンポでサクサク行くスタイル。

しかしサラッと行くというより次々重なるフレーズの頭を強調して、マーラー晩年の複雑な声部の絡み合いも明快に描き出し、熱さと鋭さが際立った演奏やね。

フィナーレの後半の弱音のアダージョが長く続くとこは、今まで誰の演奏で聴いてもおんなじ感じでウネウネ続いて、やっぱマーラーが完成させてないからもの足らんけどしゃーないのかなーと思てたけど、この演奏で初めて、色んな楽器間でフレーズのやりとりとか絡み合いがあったんやと確認出来たで( ゜o゜)

このやり方マーラー自身も曲の音の小さいフレーズの演奏の注意で「フレーズの頭は、僕はここだぞ!と言う具合に強めに出して、その後は自然と弱めればエエんや!」と言うてたらしいから、正にコレが正解ですわ